27.きれいなお辞儀のヒント
第2ステージ【人間関係のマナー術】<対人対応シリーズ>
お辞儀の基本はわかりましたね。わかってはいても、実際にはなかなかスムーズにできないものです。
この項目では、よくない例をいくつか確認しましょう。
<べからず集>
1.何度もお辞儀を繰り返さない
ペコペコと何度も頭を下げるしぐさは、おねだりやゴマすりの雰囲気になり、
誠実さが感じられません。丁寧に一度だけ気持ちを込めてお辞儀をしましょう。
2.首だけ曲げない
体が立った状態で、首だけ曲げると姿も見苦しいです。腰を軸にして背中と首・頭を一直線にしましょう。
3.顎を上げない
腰から曲げても、顎を上げて相手をしたから除くような姿勢は横柄な感じを与えます。
お辞儀をしたときの視線の先は、相手の足元に置きます。
4.背中を曲げない
腰から上を一直線にしているつもりで、背中が曲がっていることがあります。
背筋を伸ばして、きりっとした姿勢を保ちましょう。
5.膝・足を広げない
膝や足を曲げてのお辞儀は媚びへつらう姿勢に見えます。腰を軸に、足も背中もピンと伸ばしましょう。
6.髪が顔にかからない(主に女性)
長髪や前髪が長い人は、お辞儀をしたときに髪の毛が目を覆ってしまうことがあります。
髪の毛が顔にかかるのはうっとうしいので、長髪は後ろにくくるとか、
整髪料で顔にかからないようにするのがよいでしょう。
7.挨拶→素早くまげて→止まって→ゆっくり直る
「言前動後」で、まず相手を見て言葉を発す、その後素早くお辞儀をして、
1,2秒止まり、ゆっくりもとに戻しましょう。
8.握手について
外国人のお客様や、日本人同士でも握手であいさつをすることも増えてきました。
握手をするときは、相手の目を見て、力強く、言葉を交わしながら行います。
握手をしながらお辞儀をしないこと。
お辞儀は人格・品格をお表します。心を込めて実践しましょう。