30.名刺を同時に交換する

第2ステージ【人間関係のマナー術】

慣れないうちは、自分の名刺を先にお渡ししてから相手の名刺をいただくというように

順番に行うのがベターですが、ビジネスシーンでは同時に授受することが出てきます。

(1)名刺入れを持っていない場合

会釈の状態で、右手で自分の名刺を差し出し、相手の手のひらに置きます。

左手の手のひらで相手の名刺を受け取ります。受け取ったらすぐ右手を添えて、

できれば名前を読み上げ、「よろしくお願いいたします」などと言葉を添えます。

(2)名刺入れを持っている場合

会釈の状態で、右手で自分の名刺を差し出し、相手の名刺入れの上に置きます。

左手に持つ名刺入れをお盆のようにして、その上に相手の名刺を受け取ります。

受け取ったらすぐ右手を添えて、できれば名前を読み上げ、

「よろしくお願いいたします」などと言葉を添えます。

同時に受け渡しする際の高さは、胸のあたりが望ましいですが、

相手が目上(自分が訪問者)の場合は、自分の名刺は、相手の差し出す高さより

若干低めになるように意識すると良いでしょう。

名刺を切らしているのは大変失礼です。10枚以上は常備しておきましょう。

切らしている場合は、「あいにく今名刺を切らしております。後日お送りさせていただきますので、

ご容赦ください」などと言って謝りましょう。

*万が一、自分の名刺を落としたら、拾ってそれを仕舞(名刺入れに戻さない)、新しいものを渡します。

「大変失礼いたしました」と言葉を添えましょう。

スムーズな名刺授受の所作は、ビジネスマナーのハイライトです。

美しく見えるように何度も練習してください。

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