31.複数人での名刺のやり取り
第2ステージ【人間関係のマナー術】
同時に受け渡しするのにも慣れました。
しかし、会議や商談では相手も自分の側も複数人参加することが多いものです。
名刺の授受は、立ち上がり、机などを間にはさまず、面と向かって行うのが基本です。
お互いに初対面の場合、会議室などの場が混乱することがあります。
基本的な順番に従い、焦らず落ち着いて行いましょう。
交換の順番
①立場が下の・役職が上の者から、立場が上の・役職が上の者に
(新入社員から見れば、自分の上司と相手側の上役)
②立場が下の・役職が上の者から、立場が上の・役職が下の者に
(新入社員から見れば、自分の上司と相手側の部下)
③立場が下の・役職が下の者から、立場が上の・役職が上の者に
(新入社員から見れば、自分と相手側の上役)
④立場が下の・役職が下の者から、立場が上の・役職が下の者に
(新入社員から見れば、自分と相手側の部下)
*②と③は逆のほうが良いとする考えもあります。臨機応変にしてください。
立場の下の者が名刺を差し出す場合は、相手からいただく高さよりやや下にな
るような感じで差し出すとベターです。
混雑しているからといって、机をはさんで手をのばすのは美しくありません。
何枚か名刺を差し出すことになりますので、相手の人数分の自分の名刺を
名刺入れの蓋の下に用意しておくようにしましょう。
相手の名刺は名刺入れの下に重ねて持つと良いです。
椅子に掛けてから、相手の着席順に机の上に並べましょう。
相手側の一番上役の名刺を名刺入れの上に置きます。
下記のようにすれば覚えやすいかもしれません。
①下・上 → 上・上
②下・上 → 上・下
③下・下 → 上・上
④下・下 → 上・下
*②と③は逆でもよい。
形式はこのようになっていますが、これはルールではなくマナーですので、
その場に合わせて臨機応変に、美しく失礼がないような所作を心がけてください。