38.上司に対する言葉遣い
第2ステージ【人間関係のマナー術】
お客様に尊敬語を使うのは当然ですね。
お客様の前では、自社の上司であっても尊敬表現は使いません。
お客様に対しては、「当社の木村社長がおっしゃっているように・・・」ではなく
「弊社の社長の木村が申しておりますように・・・」のようになります。
社内で上司との会話をする場合は、上司には尊敬語を使います。
部長、いつ参りますか → いついらっしゃいますか。
部長が申されるように → 部長がおっしゃるように。
社長はもう拝見されましたか → 社長はもうご覧になりましたか。
間違った「させ」言葉にも注意が必要です。
私はもう見させていただきました → 私はもう拝見しました。
こちらでお待ちさせていただきます→こちらでお待ち申し上げます。
自分の身内で目上の人も、会社の上司に対してはへりくだる必要があります。
お父さんが社長さんによろしくとおっしゃってました → 父が社長によろしくと申しておりました。
よく間違う慣用表現に「ご苦労様」という言葉があります。
「ご苦労様」は目上の人に対して使うと失礼に当たります。
部長、ご苦労様でした → 部長、お疲れ様でした。
と言いましょう。
友達同士で使っていた言葉でも、上司に対しては適切な慣用表現に変える必要があります。
はい、了解しました → はい、承りました。かしこまりました。
その他、「あれっ?」と思う言葉遣いに出会ったら、早めに先輩に聞いてみて、
品格のある言葉遣いができるよう努力してください。