40.お客様に対してよく間違う丁寧語表現
第2ステージ【人間関係のマナー術】
ビジネス表現に慣れていないと、丁寧に話しているつもりでも、
返って間違いが気になったり、失礼になったりする場合があります。
比較的よく間違って使われる表現を集めてみました。
1.そちらの方は誰ですか → お連れ様はどなたでしょうか
*自社側の人は、「連れの者」と呼びます。
2.えっ、何ですか、もう一度言ってもらえませんか
→申し訳ございません。もう一度おっしゃっていただけませんでしょうか。
*「おっしゃる」の使い方に慣れると便利です。・・していただけますか より
・・していただけませんか さらに ・・していただけませんでしょうか、となると丁寧さが増します。
3.誰を呼びましょうか → どの者をお呼びいたしましょうか。
*自社側の人は「どの者」、相手側の人は「どちら様」となります。
4.何の用ですか → どのようなご用件でしょうか。
*「用事」や「事柄」などという場合、「用件」という言葉が便利です。
5.次回はいつ参られますか →次回はいついらっしゃいますか。
*「参る」は謙譲語です。「行く」の尊敬語は「いらっしゃる」です。
6.お客様が申されたように → お客様がおっしゃったように
*「申す」は謙譲語です。「言う」の尊敬語は「おっしゃる」です。
7.今、林課長が説明されたように → 今、課長の林が説明いたしましたように。
*「される」は尊敬語です。自社の者に対しては「いたす」という謙譲語を使います。
8.もう一度来ていただけますか → もう一度ご足労願えませんでしょうか。
*「来る」の尊敬語は「いらっしゃる」が一般的ですが、相手にご不便をおかけするような場合は、
慣用表現で「ご足労」というのがあります。
9.10日ほどかかるようです → 10日ほどお待ち願いたいと存じますが。
*状況に応じて意味が伝わりやすい表現を工夫することは重要です。
否定言葉は否定肯定言葉にすることで柔らかく聞こえる効果があります。
10.ありません→ございません⇒切らしております。
11.わかりません→存じません⇒わかりかねます。
12.知りません→存じません⇒存じかねます。
13.できません・無理です→いたしかねます。
少しづつ、ビジネス特有の敬語・丁寧語表現に慣れていきましょう。